1週間前から食欲がなくお腹が膨らんできているカメレオンが来院しました。
以前も同様の症状で卵詰まりということもあり、
卵詰まりが疑われました。
画像診断での卵あるいは卵胞の確認と4週間以上の食欲不振を治療開始の目安としているため、
まずレントゲン、超音波検査を行うと、
レントゲンでは腹部に白く丸いものが写っています。
超音波の画像でも球形のものが多数認められました。
産卵期によって食欲低下、カルシウムの低下、脱水も考えられるので、
抗生剤、ビタミン剤、カルシウム剤、消化管運動促進剤と点滴で通院になりました。
通常、卵管収縮ホルモン剤を注射するのですが、
このカメレオンさんは以前この注射で皮膚炎を起こしたということもあるので、ホルモン剤注射は行いませんでした。
治療開始して、2週間で穴を掘る仕草をするようになり、
その日のうちに72個の卵を産みました。
このカメレオンさんは産卵して、食欲は回復しました。