気胸で呼吸が苦しい!肺葉切除

ほかの症状でいらして、胸部レントゲン撮影をして、初めて気胸であるとわかったわんちゃんです。
少し咳が出るという程度でした。
 
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心臓が浮いてるように見えるレントゲン像です。本来、心臓は浮いているように見えることはありません。
 
CHEST1
 
肺の外側のラインよりも外側に黒いスペースが存在します。
 
CT撮影をすると…
 
Chest1mm2
 
 
Chest1mm1
 
右側の胸腔内に空気が存在しているのと白くうつる陰影があります。
 
咳の回数も増加傾向でしたので、手術となりました。
 
右側の肺の中葉にブラ(気腫空胞)が存在していました。
 
IMG_7624
 
手術時間短縮になり、かつ正確に安定した縫合のできるステープラー(ホチキスのようなもの)で縫合し、切除しています。
 
IMG_7626
 
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手術後のレントゲン像がこちら
 
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CHEST-1
 
胸腔内の空気はなくなっています。
 
若干右側の肺の面積は小さくなっていますが、呼吸には問題ありません。
 
切除された組織を病理組織診断していただいたところ、好酸球性気管支炎が認められました。
このようなアレルギー症状がブラ(気腫空胞)を起こす原因となる可能性があるとのことです。
 
この子は呼吸は落ち着いた状況で、元気にしています。

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