エキゾチックペットの方へ
待合室にはワンちゃんや猫ちゃんがいる場合があります。
事故防止のために、持ち運びのしやすいカゴやケースに入れて紙袋や布などで見えないようにして来院をお願いいたします。 |
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ハムスターは警戒心が強い動物なので、1ケージに1匹で飼育しましょう。
ケージから脱走すると思わぬ怪我をしますので、扉にはロックをかけましょう。
金網状ケージでは、足をひっかけて骨折することがありますので、購入の際はよくチェックして決めましょう。
ハムスター用に床材としてウッドチップが売られていますが、そこから分泌されるフィトンチッド(いわゆる木の匂い)が、
ハムちゃんに有害になることがありますのでおすすめしません。
食餌はヒマワリの種だけではありません!
ヒマワリの種は好物ですが、たくさんあげ過ぎると肥満・皮膚病・内臓病になり易くなります。
小さい頃からバランスの良い食事を与えましょう。質の良いペレットを中心にし、
おやつなどを与え過ぎないようにしましょう。
温度管理も大切です。特に一日の気温差が大きいと体調を崩します。
ハムスターの下痢には注意しましょう。元気・食欲が問題なくても、軟便や水様便が出るときは必ず受診しましょう。
飲水量や便量にもこまめにチェックしましょう。
かんたんなお掃除は毎日行い、最低でも週に1回は全体のお掃除をするよう、心がけましょう。 |
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食餌、本当に重要です!
牧草は必ずたっぷりと与えてください。小さいころはアルファルファを多く、大人になったらチモシーを。
ペレット(ドライフード)は色々なものが売られていますが、低カルシウム・低カロリー・高繊維のものを選んであげてください。
でも、量にも注意です。
野菜は少量で、嗜好品として与えましょう。市販のおやつはあまりすすめません。
食餌のバランスの崩れから、うっ滞・毛球症・歯の問題・尿路結石・肥満などが起こります。
歯のかみ合わせはとても大切なことで、悪くなるとうまく擦り減らなくために、歯はどんどん伸び、口腔内や唇を傷つけ、
うまく食餌ができなくなります。切歯(前歯)は唇を持ち上げれば見えますので、時々チェックしましょう。
奥歯は病院で診てもらいましょう。
食欲の低下・便量の低下、便が小さくなる、下痢をしているなどあれば、様子を見ずに早々に診察にお連れ下さい。
また、スナッフルは慢性化すると治りにくくなる事があります。くしゃみをしだしたら、早めに受診しましょう。
床材が硬かったり清潔でなかったり、ウサギさんが太っていると、足の裏が炎症を起こして皮膚炎を起こし、
ひどくなると潰瘍化します。床材についても考慮しましょう。
女の子のウサギは年齢が上がるに連れ、子宮の病気になる確率がとても高くなります。
不妊手術をぜひご検討下さい。
普段からウサギさんの体のチェックをこまめにしましょう。
そして、ウサギさんはストレスに弱い動物です。それは精神的なものももちろんですが、
暑さ・寒さ・運動不足・痛みといった身体的ストレスにも弱いのです。
総合的に良い環境作りをしてあげてください。 |
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なぜ鳥さんを飼うのか。それは可愛がるためですよね。でも、その可愛がりが鳥さんのためにならないことがあります。
以下の事を注意しましょう。
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その鳥さんの種類に合った食餌を選びましょう。多くの飼い鳥の場合、穀物は殻つきが良いでしょう。
食べるからと言って、人の食べ物を与えてはいけません。
特に炊いたご飯やパン、うどん、ビスケットやクッキーのようなお菓子は決して与えないで下さい。
このような食べ物がそ嚢の停滞して腐ってしまい、そ嚢炎を引き起こしてしまいます。
そ嚢炎は手遅れになると命にかかわることもあります。
味のついたものもやめましょう。
ボレー粉はカビやすいので注意しましょう。
グリーンフードや塩土の与え過ぎにも気を付けましょう。 |
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仲良しの鳥さんとキスをする方、多いのでは?あるいは口移しで野菜を与えていませんか?
私たちの口内の細菌は鳥さんが持っている細菌とは違います。感染させてしまうと鳥さんが病気になる恐れが… |
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怪我や事故の原因になります。
ドアに挟まる、水やお湯に落ちる、踏まれる、揚げ油に落ちる、換気扇に巻き込まれる、逃げてしまった…こんなことが無いように、
ケージ飼いをしましょう。
ケージに慣れていないと、病気で安静が必要な時にケージで暴れてしまったり、出してほしいとずっと鳴いたり、
後述する光周期の調節がうまくできなくなります。
ケージで飼うほうが、いろいろな意味で本人のためでしょう。 |
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人と暮らしていると年中発情することがあります。
発情すると、さまざまな問題が起こり、ひいては病気になる恐れがありますので発情させない事が大切です。
特にセキセイインコは発情に絡む問題が多く見られます。
メスでは…
■腹部ヘルニア 過発情により腹筋が脆弱化し、また産卵のいきみによる。便秘になったり、飛び出した臓器がねじれたり壊死すると死に至ることも。
■過剰産卵 発情が持続するために異常な数の卵を産む。低Caとなるため、脚の麻痺や骨折、産卵がうまういかずに卵が詰まってしまう(卵塞)。
卵管の腫瘍や卵の材料がうまく排出されない状況(卵管蓄卵材症)の発生率が高まる。
■異常卵 Ca・ビタミンD不足により発生するケースが多い。放置するとさまざまな問題を起こすことが多い。
■卵塞 卵詰まり。低Ca・低ビタミンDや異常卵・過産卵の個体に多い。 放置すると腎不全・腹膜炎・ショックを起こすことがあります。
総排泄口脱・卵管脱・異所性卵材・卵材性腹膜炎・卵管蓄卵材症・卵管腫瘍・卵巣腫瘍
などなど…
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陸棲カメ |
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主食には繊維とカルシウムの含有量が多く、脂肪とタンパク質の少ない植物が理想的です。コマツナ、チンゲンサイ、ダイコンの葉などが優れています。
ハクサイ、ホウレンソウ、キャベツはあまり適しません。また、ペレットばかり与えると嘴が伸びすぎてしまうので注意しましょう。
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温度は温帯性リクガメ(ギリシャ、ヘルマン、ヨツユビなど)であれば、基本温度は26℃で設定し、ホットスポットは30~34℃にしましょう。
熱帯・亜熱帯性リクガメ(ホシガメ、ケヅメなど)は28℃で設定し、ホットスポットは30~34℃にしましょう。
必ず、カメさんの生活する高さに温度計を設置し、管理しましょう。
紫外線はリクガメさんに不可欠です。体内でビタミンD3の合成を促し、カルシウムの吸収を助けてくれます。UVAとUVBのでる紫外線ランプを選びましょう。
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35~40℃のぬるま湯に甲羅の半分くらいの水位でカメさんが溺れないようにして20分くらい浸ける行為を温浴といいます。
湯の温度が下がらないように差し湯をしながら行ってください。不十分水分の補給、溜まっている排泄物を出す効果があります。1週間に2回程度行うとよいでしょう。幼体では毎日行うとよいでしょう。 |
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■膀胱結石 尿酸の出が悪くありませんか? カメさんは総排泄腔という穴から、尿、便、尿酸をだします。
白っぽいのが尿酸です。尿酸の出が悪いともしかしたらお腹の中で石になってる可能性があります。レントゲン撮影をしてみましょう。 |
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水棲カメ |
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種類によって水場と陸場の割合が異なります。
ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)など… 水:陸=4:1
イシガメ、クサガメ… 水:陸=3:1
ドロガメ、ニオイガメ… 水:陸=5:1
ハコガメ… 水:陸=1:4
温度は水場は約25℃、陸場は30?35℃にしましょう。
リクガメさん同様、UVAとUVBのでる紫外線ランプをつけましょう。
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■肺炎 カメさんが鼻水を出していたり、口を開いて呼吸していたら、肺炎の可能性があります。
原因としては飼育環境があります。ならない為に温度管理はしっかりと!
なってしまったら、病院に行きましょう。 |
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フトアゴヒゲトカゲ |
スキンシップがとれ、温厚な性質のためか、最近飼育している方が増えてきています。
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1〜2歳齢まで:餌用昆虫(コオロギ、ミールワーム、シルクワームなど)を主食に、副食として葉野菜(コマツナ、チンゲンサイなど)を毎日与えます。
成熟期:主食は葉野菜になり、昆虫は1週間に2回程度与えます。 |
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温度は27℃を基本とし、ホットスポットを32~35℃に設定します。
照明にはUVBを照射する蛍光灯あるいは電球を用います。
フトアゴヒゲトカゲさんは乾燥した風通しの良い環境を好むので、夏の高湿度には注意しましょう。
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ヒョウモントカゲモドキ |
フトアゴヒゲトカゲとともに飼育しやすいトカゲさんです。一般的に長生きで、飼育下では約10年生きるといわれています。
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ヒョウモンさんは昆虫食です。コオロギやミールワーム、シルクワームなどを与えてください。
給餌回数は幼体期には1〜2日に1回、成熟個体には1週間に2 ~ 3回与えましょう。1回の食餌に4〜6匹食べる個体が多いようです。水は常に飲めるようにしておきましょう。
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床材の誤食による腸閉塞が多いので、床材はなるべく飲み込めないペーパータオル、ペットシーツ、新聞紙、バークチップを選ぶとよいでしょう。
もう一つ重要なことは、ハイドボックス(隠れ家)をおくということです。ハイドボックス内はミズゴケやオガクズなどを湿らせて満たすことで、脱皮不全を防ぐことができます。 温度は25℃に設定し、紫外線ランプは必要ありません。
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グリーンイグアナ |
大型化するのでそれなりの設備と根気が必要です
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イグアナさんは完全な植物食です。緑の濃い葉野菜(コマツナ、モロヘイヤ、チンゲンサイ、シュンギクなど)を中心にスライスしたニンジンやカボチャ、リンゴやバナナなどの果実も与えましょう。幼体のうちはコオロギなどの昆虫も好みます。 |
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イグアナさんは明るい環境を好みます。日光浴が大好きです。
紫外線ランプは2灯以上あるとよいでしょう。 温度は28度くらいの高めに設定しましょう。 イグアナさんは低温に弱い動物です。
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■成長不良 市販の昆虫では栄養が不均衡であることが多いので、栄養剤やカルシウム剤を昆虫にかけたり、
栄養食を昆虫に食べさせたりして栄養不足を補いましょう。
■寄生虫 症状を示さない個体もいますが、便の検査をしてみると寄生虫がいることがあります。
飼育環境は清潔に保つようにしましょう。 |
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最近ではペットショップで見かけることが多くなってきました。愛嬌のある姿ですが、触ろうとするとシューシューと威嚇し、スキンシップを積極的に好まない動物かも知れません。
ハリネズミさんは、詳細な身体検査、血液検査やレントゲン検査を行う際は麻酔を必要とすることがあります。
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■肥満 ハリネズミさんは肥満に陥りやすい動物です。食事量を減らして、カロリー制限が必要になることもあります。高タンパク、低脂肪のハリネズミ用ペレットを中心に、昆虫や野菜、果物などを組み合わせて与えるとよいでしょう。ほかに、運動不足を解消するためにケージの外に出してあげたり、回し車で遊ばせるとよいでしょう。極度の肥満になると、完全に丸まることもできなくなります。また、心臓病や肝臓病になるリスクも高くなるので注意しましょう。
■皮膚病 動物病院に針が抜けると連れてこられるハリネズミさんをよく目にします。
皮膚の検査を行うと細菌やダニ、カビに感染していることがあります。 |
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小さい体に大きな目を持つ夜行性の動物です。ハリネズミさんとは異なり、比較的人に慣れる動物です。
飼育環境としては、運動ができるように広く、高さのあるケージがよいでしょう。温度は24 ~ 27℃に保ち、日中は静かなところにケージをおくようにしてください。
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■肥満 フクロモモンガさんも肥満に陥りやすい動物です。食餌はフクロモモンガ用のフードやドッグフード、キャットフード、フェレットフードに昆虫や果物、野菜などをあわせてバランスよく与えてください。
毎日体重をはかりながら、食事量を調節しましょう。偏食する場合には、カルシウムやビタミンD、アミノ酸が含まれたサプリメント添加するとよいでしょう。
■自咬症 運動不足や騒音などのストレスによって自分の体を咬んでしまう病気です。よく咬んでしまう部位としては、しっぽ、指先、陰茎などです。気づいたら、病院に行きましょう。 |
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最近では多く出回るようになってきましたが、飼育管理が適切ではなく病気になることが多いようです。水の管理がとても重要です。飼育水は生理的塩類溶液が適しています。ポリタンクなどで作成し、常に常備しておくとよいでしょう。20Lの水道水を塩素、クロラミン、重金属を一度に除去できるテトラ社のパーフェクトウォーターで水質調整し、KClを0.6g, CaCl2を1.5g, MgSO4・7H2Oを3.6g, NaClを28.8g溶解して作成した生理的塩類溶液を15〜18℃に維持して22℃以上にはならないように注意しましょう。水槽は清潔に保つ為にプラスチックケースよりはガラスケースの方がよいでしょう。水替えは毎日あるいは2日に1度行います。
ウーパールーパーさんはいろいろなものを食べます。ミジンコやミミズ、餌用のグッピーや金魚なども食べます。簡単にバランスよいものとしてはキョーリンフードさんからでているひかりクレストキャットを2日に1回3 ~ 5粒ほど与えるとよいでしょう。
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■浮腫症候群 体に液体が溜まってしまう病気です。食欲がなくなったり元気がなくなったりすることと同時になることが多いです。原因は外傷だったり、感染だったり、心臓だったり、腎臓、肝臓だったりと多岐にわたります。超音波検査などで、液体の貯留を確認してもらい、液体を抜いてもらうとよいでしょう。 |
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以下に今まで治療した子たちの写真を紹介します。 |
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[ 卵詰まり ] 卵が詰まって、食欲元気が低下していました。超音波で卵を確認し、手術にて卵とともに卵管子宮を摘出しました。 |
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[ 去勢手術 ] 女の子のフクロモモンガさんと多頭飼いなので、去勢手術を希望されていたため、去勢手術を行いました。 |
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[ 浮腫症候群 ] お腹がふくれて、食欲が廃絶していました。レントゲンで腹水を確認し、抜去しました。 |
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[ 卵詰まり ] 異常な卵が卵管に詰まっていたため、卵管が脱出していました。甲羅を切って卵巣と卵管を摘出し、甲羅を整復しました。 |
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[ 首の腫瘍 ]
首の骨(頸椎)から発生した腫瘍です。
気管や神経、血管を圧迫していました。
骨が原発のため、すべてを手術で取りきることができませんでしたが、再発までの間、とても良い生活が送れました。
腫瘍は「神経鞘腫」というものでした。フェレットでは尾にできることが多い腫瘍です。 |
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[ 腺癌 ]
お腹に出来た大きな腫瘤を摘出したところ、腺癌でした。 |
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